人文学類では、約50名の専任教員が充実した教育に当たります。
主専攻、コース、職階の50音順になっています(人文学類を主な担当とする教員のみ)。

哲学主専攻

教員名 職階 担当コース 研究テーマ
保呂 篤彦 保呂 篤彦 ATSUHIKO HORO 教授 宗教学コース 宗教哲学、カント研究
西谷啓治曰く。宗教はそれを必要としていない人にこそ必要である。宗教を必要としている人も、必要としていない人も大歓迎です。
土井 裕人 土井 裕人 Hiroto Doi 助教 宗教学コース 西洋古代の宗教思想
思想を挙げるまでもなく、人間の関わる様々な領域を宗教抜きに理解しようとすることはできません。そこに宗教や宗教学を学ぶ面白さがあります。
津崎 良典 津崎 良典 Yoshinori Tsuzaki 教授 哲学・倫理学コース 西洋近世哲学
フランス哲学の学びを通じて人間と人間を超えるものへの感嘆(タウマゼイン)を新たにしてほしい。
常 瀟琳 常 瀟琳 Xiaolin Chang 助教 哲学・倫理学コース 日本思想
異国のような他者性と、現在との連続性を併せ持つ日本思想史との真剣な〈対話〉を通じて、一緒に想像力を高めていきましょう。
志田 泰盛 志田 泰盛 Taisei Shida 准教授 宗教学コース インド古典学
サンスクリット語を通じて古典インドの思想世界を覗いてみると、世界の見え方が変わってくるかもしれません。
檜垣 良成 檜垣 良成 Yoshishige Higaki 教授 哲学・倫理学コース 西洋近世哲学と対話論
身の回りを見ても世界を見ても、真理の探求としての哲学の重要性は増すばかりです。ともに探求しましょう。
千葉 建 千葉 建 Ken Chiba 講師 哲学・倫理学コース 西洋近現代倫理学
倫理学を通じて、「善い人間とは何かを知る」だけではなく、「善い人間になる」手助けができれば嬉しいです。
西村 雄太 西村 雄太 Yuta Nishimura 助教 哲学・倫理学コース 西洋中世哲学
中世の哲学者の考えを真摯に学ぶなら、私たちが自明のものとして忘却の彼方へと追いやった事柄の真の重要性に気付くことができるかもしれません。

史学主専攻

教員名 職階 担当コース 研究テーマ
山田 重郎 山田 重郎 Shigeo Yamada 教授 ユーラシア史学コース アッシリア学(楔形文字文書研究)
粘土板に書かれ50万点も発見されている楔形文字文書を史料に古代メソポタミアの都市文明を研究しています。
柴田 大輔 柴田 大輔 Daisuke Shibata 教授 ユーラシア史学コース 古代メソポタミア史、楔形文字学
古代メソポタミアの政治・社会・文化について研究しています。
中野目 徹 中野目 徹 Toru Nakanome 教授 日本史学コース 日本近現代史、思想史・史料学
問題意識の高い学生の入学を待っています。中野目徹編『近代日本の思想をさぐる』(2018年、吉川弘文館)参照。
村上 宏昭 村上 宏昭 Hiroaki Murakami 准教授 ユーラシア史学コース ドイツ近現代史
20世紀のドイツの歴史を研究しています。歴史を振り返ると、いま私たちが当たり前だと思っている多くの事柄が、実はつい最近まで存在しなかったことがよく分かります。歴史を研究する最大の魅力です。
三谷 芳幸 三谷 芳幸 Yoshiyuki Mitani 教授 日本史学コース 日本古代史
日本史学は「広く深い素養の上にそびえたったものでなくてはいけない」(井上光貞)という精神を受け継ぎたいと思います。
上田 裕之 上田 裕之 Hiroyuki Ueda 准教授 ユーラシア史学コース 中国近世史
中国近世の経済・財政について研究しています。既存の枠組みに縛られず、自分自身の眼差しで過去と現在の世界を読み解いていくーーそんな挑戦に参加してくれる学生を待っています。
岩田 啓介 岩田 啓介 Keisuke Iwata 助教 ユーラシア史学コース 内陸アジア史
清朝と中央ユーラシアの関係を、多言語の史料を用いて研究しています。中国史の一部としてではなく、満洲やチベット・モンゴルの歴史に正面から向き合ってみませんか。
田中 友香理 田中 友香理 Yukari Tanaka 助教 日本史学コース 日本近代史
このような時代だからこそ日本史学に取り組みましょう。

考古学・民俗学主専攻

教員名 職階 担当コース 研究テーマ
三宅 裕 三宅 裕 Yutaka Miyake 教授 先史学・考古学コース 西アジアの先史考古学
知識が増えていくと、まだわかっていないことが見えてくるようになります。その過程こそが大学での学びです。
中野 泰 中野 泰 Yasushi Nakano 准教授 民俗学・文化人類学コース 民俗学「日本・東アジアの村落・生業研究」
異なる社会における生活経験の魅力を民俗学から考えてみましょう!
滝沢 誠 滝沢 誠 Makoto Takizawa 教授 先史学・考古学コース 古墳時代の政治と社会
考古学は自らの手で歴史を解き明かす点に大きな魅力があります。皆さんも一緒に発掘に行きませんか?
武井 基晃 武井 基晃 Motoaki Takei 准教授 民俗学・文化人類学コース 民俗学「歴史を伝え、神々と交渉する人々」
民俗学の魅力は、何気ない日常の中にある問いの答えを、人々との対話や体験の共有から見つけていくことです。
谷口 陽子 谷口 陽子 Yoko Taniguchi 教授 先史学・考古学コース 考古科学・保存科学
ここには誠実にモノに対峙する時間と場があり、そしてそれを咀嚼し栄養にすることができます。広く深く思索しつつも楽しくかけがえのない時間を過ごしてください。
前田 修 前田 修 Osamu Maeda 准教授 先史学・考古学コース 西アジア新石器時代の社会・石器研究
モノには人間の思考や行動を形作る力が秘められています。遺跡や遺物として残されたモノを研究することで、過去の人々や社会がどのように作られたのかを覗いて見ませんか?
板橋 悠 板橋 悠 Yu Itahashi 准教授 先史学・考古学コース 骨や植物遺存体の化学分析、古食性復元、年代測定
モノの向こうには、作った人・使った人・贈られた人・本人など様々な人々の活動と思考があります。過去の人々を想像し、その姿を自分の手で実証していく楽しさを共有できればと思います。
中村 友香 中村 友香 Yuka Nakamura 助教 民俗学・文化人類学コース 文化人類学「南アジア・ネパールの医療人類学」
異なる文化や生活を送る人々の中に身をおくことを通じて、自分の日常における違和感や不思議について、また「人の生き方」について一緒に考えましょう。

言語学主専攻

教員名 職階 担当コース 研究テーマ
宮川 創 宮川 創 So Miyagawa 准教授 一般言語学コース 古代エジプト語史・コプト語、歴史言語学、言語類型論、自然言語処理
歴史言語学および言語類型論の知見を軸に、文献の精読に基づくコーパス構築と自然言語処理ツールを用いたコーパス分析を通して、言語の歴史を解明します。
小野 雄一 小野 雄一 Yuichi Ono 教授 テクノロジーを活用した言語研究
最近は様々なツールを用いて多様な言語資料を分析し、言語習得(学習)を促します。言語習得理論とICTを活用した効果的な外国語教育について考えていきましょう。
池田 潤 池田 潤 Jun Ikeda 教授 一般言語学コース セム系言語の歴史研究と現地調査
私は人文学類で言語学とセム系言語に出会いました。以来、言語を通して人間とは何なのか考え続けています。
平井 明代 平井 明代 Akiyo Hirai 教授 英語教授法と言語評価の研究
発信能力や批判的思考を伸ばすためにICTを利用した指導法や言語テスト研究をしています。
橋本 修 橋本 修 Osamu Hashimoto 教授 日本語学コース 現代日本語・古代日本語の文法(意味論)
脳内現象としても、社会現象としても極めて興味深い存在である日本語を、多方面からつつき回しましょう。
島田 雅晴 島田 雅晴 Masaharu Shimada 教授 英語学コース 理論言語学
日常意識することがない、自然に身近に存在する物事に何か一つこだわってください。それが研究です。
大矢 俊明 大矢 俊明 Toshiaki Oya 教授 一般言語学コース ドイツ語・英語・日本語の対照研究
外国語を楽しく,また考えながら勉強しましょう。じっくり考えることで,複合的な視点が生まれてきます。
臼山 利信 臼山 利信 Toshinobu Usuyama 教授 一般言語学コース 露語学、言語政策論
ロシア語の美しい響き、精緻な体系を持つ文法、ロシア語が話される中央ユーラシア独特の文化世界。魅力満載です。
和田 尚明 和田 尚明 Naoaki Wada 教授 英語学コース 時制・アスペクト・モダリティ
英語という言語の本質を知りたい人にはぜひ学んでほしいと思います。
高木 智世 高木 智世 Tomoyo Takagi 教授 社会言語学・ディスコース研究・会話分析
社会における言語使用のあり方を具に見ることを通して、言語の社会的基盤、そして、人間の社会性とは何かを考えてみましょう。
小泉 利恵 小泉 利恵 Rie Koizumi 教授 スピーキング・外国語としての英語・日本語のテストについての研究
社会にあふれるテスト。様々な場面で行われる評価。なぜだろうと思う点を深く掘り下げ、研究として高めていきませんか。
佐々木 勲人 佐々木 勲人 Yoshihito Sasaki 教授 一般言語学コース 中国語文法研究、日中対照研究
ことばの分析を通して中国人のものの見方や考え方の特徴を明らかにしています。
土方 裕子 土方 裕子 Yuko Hijikata 准教授 リーディング・ESP(特定目的のための英語)
日本人学習者が英文を読む上で躓く要因や、職業英語のカリキュラム開発に興味があります。オリジナリティの高い研究を一緒に目指しましょう。
田川 拓海 田川 拓海 Takumi Tagawa 准教授 日本語学・文章研究
現代の多様化した文章を見ることで「書きことば」「話しことば」について考えてみよう。
那須 昭夫 那須 昭夫 Akio Nasu 教授 日本語学コース 音声学・音韻論
日本語の音声・音韻、とくにアクセントなどの韻律現象について研究しています。「音の文法」の解明に取り組む魅力を学んでほしいと思います。
宮腰 幸一 宮腰 幸一 Koichi Miyakoshi 准教授 英語学コース 理論言語学
表面的な言語現象の背後にある法則を科学的に解明する楽しさを学んでほしいと思います。
金谷 優 金谷 優 Masaru Kanetani 准教授 英語学コース 英語学、構文文法、語用論
ことばは「人の心をのぞく窓」とよく言われます。人間の認知の仕組みとことばの関係を考えていきましょう。
和氣 愛仁 和氣 愛仁 Toshihito WAKI 准教授 日本語学コース 現代日本語文法、人文情報学
文系・理系という単純な二分法はすでに過去のものになりつつあります。両者を橋渡しするために何が必要か、一緒に考えてみましょう。
住大 恭康 住大 恭康 Yasunori Sumidai 准教授 一般言語学コース 現代ドイツ語の意味論・語用論
何が、言語表現の正しさ、適切さを左右するのか?ドイツ語を手がかりにその答えを探してみましょう。
黄 賢暻 黄 賢暻 HYUN KYUNG HWANG 准教授 一般言語学コース 音声学、日韓対照研究
日本語と韓国語で子音母音の音声やイントネーションがどういうふうに現れ、人々の知覚にどのような影響を及ぼすかを研究しています。
山村 崇斗 山村 崇斗 Shuto Yamamura 助教 英語学コース 生成統語論、文法変化
今の英語を他言語や昔の英語と比較すると見えてくる類似点や相違点を、生成統語論の枠組みで分析します。
柳沢 明文 柳沢 明文 Akifumi Yanagisawa 助教 第二言語習得・語彙学習
外国語の語彙習得を中心に、学習に影響を与える要因を研究しています。一緒に「効果的な学習法・指導法」について研究しましょう。
菅野 倫匡 菅野 倫匡 Michimasa Kanno 助教 日本語学コース 文字・表記論、計量語彙論
日本語の文字・表記や語彙について研究しています。言葉を数えることによって見えてくる面白さや難しさを体験してみませんか。
矢澤 翔 矢澤 翔 Kakeru Yazawa 助教 英語学コース 音声学・音韻論・第二言語習得
普通教育ではあまり学ぶ機会のない英語の音のしくみについて、ぜひ学んでみませんか。
菊池 そのみ 菊池 そのみ Sonomi Kikuchi 助教 日本語学コース 日本語の文法史・語彙史
言語資料を読むと、皆さんが使っている言葉との共通点・相違点が見えてくるはずです。そこから日本語の歴史を辿ってみましょう。